かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

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麒麟がくる三十八話/「斎藤利三の去就が本能寺の一因」説/芦田愛菜と「こども店長」揃い踏み

【目次】

 

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斎藤利三の去就が本能寺の変の一因」説

今日は十兵衛にとって、複数の意味で転機となる放送回でした。もちろん丹波への転戦もそうなので須賀、稲葉家を出奔して明智光秀の家臣となった斎藤利三が重要な伏線になる、との説があります。

それによると、信長は「斎藤利三稲葉一鉄に返すように」と光秀に命じたものの、光秀はそれを拒み、怒った信長が光秀に暴力を振るったことが本能寺の変の一因となったーのだそうです。そのエピソードを紹介している史料の信頼性があまり高くないともされま須賀、確かにドラマでも、利三の処遇を巡って信長と光秀の意向が対立するシーンが描かれており、この説を踏まえたシナリオであることは間違いないでしょう。この問題が再燃するのかどうか、気になるところです。

三淵藤英・細川藤孝兄弟の姓が違うわけ

三淵藤英が光秀の坂本城で死んだのも史実とされます。この三淵氏は、足利義満庶子とも義持の庶子ともされる家系ですので、藤英らが仕えた義輝や義昭とも遠戚と言える間柄です。

藤英・藤孝兄弟の父が細川氏から三淵氏に養子に行っており、藤孝はその父の兄の養子となったため、「細川」と名乗ったとされます。ともに「藤」の字があるのは、主君・義輝(元は義藤)から一字賜ったためです。そうした系譜・経緯があれば、藤英が足利将軍家に殉じようとしたのも理解できる気がしますね。

「名子役」が揃い踏み

たま(細川ガラシャ)役として、ついに芦田愛菜が登場しましたね。そしてその直後のシーンでは、「こども店長」で一世を風靡した加藤清史郎まで。正親町天皇の第一皇子・誠仁親王がこの先どのくらいの頻度で出てくるのかはちょっと読めませんが、面白いキャスティングではありました。