統計学と、それに基づいたデータ分析のお勉強その二です。その一はこちら。
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【目次】
優れた統計学の「超」入門書
入門書という言葉に「超」を付けるのは、著者に失礼に当たる場合もあるのかもしれませんが、両方ともそれを目指しているor標榜している本として、高い評価を得ています。
どちらもサクサク読み進められ、特に前者は▽同じ内容を複数の言い方で説明してくれている▽一通りの把握のために理解すべき点と、そこまで立ち入る必要のない点を明確に区別しているーところが特に優れていると感じました。今回2冊組み合わせて読むことによっても、一つ目の意味合いは増したように思います。
世の中にはもうちょっとご立派な統計学入門書がいくつもあり、そちらも教材としての選択肢にはあったので須賀、まずはこれらを読んでみました。思えば、今でこそそれなりに勉強したような分野でも、最初の最初は効率や話題性を重視した本から入り、徐々に品定めをしていったような記憶があります。このジャンルをどこまで深めていけるか分かりませんが、序盤に読む本として、申し分のない2冊でした。
データ分析を仕事にどう生かすか
こちらはやや古い本で須賀、日本企業でデータ分析に取り組んできた著者が、その目指すべきところや心構え、醍醐味などについて語っています。一言でまとめるなら、「データ分析とはデータを用いて課題を解決することであり、どのくらい重要な意思決定にどの程度寄与できるかが、その分析の価値を決める」ということです。
データを数学的に分析することが目的なのではなく、それを用いて会社なりクライアントなりの役に立つことを目指すべきだという主張は確かに真っ当で、いい意味で当たり前のことを再三強調してくれています。逆に考えると、この私の理解も「言うは易し」で、常にその姿勢で取り組んでいくことがいかに難しいかを裏打ちしているのでしょう。そしてそれは、何もデータ分析に限った話ではなく、「仕事というものにどう取り組むか」にも通じる問題意識なのだとも感じました。