かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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天文学の「三つの車輪」/『眠れなくなる宇宙のはなし』(佐藤勝彦)・『Newton 138億年の大宇宙』

 

増補改訂版 眠れなくなる宇宙のはなし

増補改訂版 眠れなくなる宇宙のはなし

 

たまたまネットニュースで宇宙の話を読んだ時に思いついて、久々に宇宙について勉強してみることにしました。幼稚園の頃は好きだったので須賀、最後にちゃんと学んだのは高校の地学以来だと思いますww

1冊目は、古代から現代までの宇宙観の歴史を辿ることで、天文学の発展の様子とともに、基礎的な情報から今の研究動向までをフォローできる本です。

読み進めていくと、天文学が観測と(合理的な)理論という両輪で発展してきたことがよくわかりま須賀、実はもう一つ、天文学を前に進める車輪が見えてくるところが一番興味深かったです。著者はこういう言い方はしておらず、これは私の思いつきに過ぎないので須賀、天文学の発展に宗教が果たした役割は大きかったように感じました。

天文学と宗教(特にキリスト教)となると、天動説とガリレオのエピソードを思い浮かべる人も多いで生姜、著者が言うように、コペルニクスガリレオニュートンも、全知全能の神を信じたからこそそれぞれの宇宙観を提示し、物理学を構築することができたという側面はあるようです。もちろんガリレオやビッグバン宇宙論の時のように、宗教が「ブレーキ」をかけたように見える局面もありま須賀、科学、特に天文学の進歩に果たした役割は無視できないものがあるのだなと実感しました。

ちょっと話が逸れてしまいましたが、この本は宇宙論の本として各所で評判がよいようで、また実際、非常に平易でありながら関心や想像力を掻き立てる楽しい本でした。2冊目も空間と時間の広がりから宇宙の天体や現象を紹介していくというコンセプトで、各事象から素粒子論まで、幅広く理解できる構成になっています。

素人がひょいと選んできたにしてはお互いに内容も関連しあっていて、理解が深まるよい2冊だったと思います。

 

いつもありがとうございます。

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