かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

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キューバ旅行の予習に/『ゲバラ日記』(チェ・ゲバラ)

ゲバラ日記 (角川文庫)

ゲバラ日記 (角川文庫)

ゲバラキューバを離れ、ボリビアにゲリラとして潜入してから捕えられる直前までに付けていた日記です。後半に小伝がついており、ゲバラ初心者の私はそちらから読みはじめました。
そもそも私はゲリラ戦というのは具体的に何をすることなのかからよく分かっていなかったので、この本でそこから勉強させていただきました。
ただまあこれは結果論ですけど、50人にも満たない小勢のみで一国の政府を壊滅させることは物理的に不可能で、活動を通じて内応や政治不安を誘い、そういう勢力と合流しなければ勝てないことは明らかだったわけです(それはキューバ革命の成功例から本人たちも前提としていたはずです)。その対象であるべき現地の左翼勢力や農民の動向に対する見立てを誤ってしまった時点で、結末は見えていたのかなという気はしました。
無理矢理かもしれませんが、日本史でいえば楠木正成と重なる部分がありますね。