かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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親子の2018年6月読書「月間賞」

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

長男はこれにしました(私が)。確か子供の頃に読んだことがあると思うので須賀、こうして一緒に読んでみると微妙にハラハラさせられる話ですね。冒険に出る主人公たちの言動もどこか危なっかしくて、いつどの瞬間に落とし穴に嵌ってしまうかと不安で仕方がないので須賀、彼らはまあ何とかしてしまうわけです。長男に確かめたわけではありませんが、子供たちはそんなに危なっかしい話だとは思っていなくて、世の中に擦れた大人がヒヤヒヤしているだけなのかもしれません。頭が働かない上に完全に個人的感覚のみで議論を展開していま須賀、逆説的ながらこういうものも「子供にしか見えない世界/子供にしか分からない感覚」と言えましょう。子供だけの世界観といっても、必ずしもトトロのように「大人の世界+α」でなくてもいい気がします。

私はこの本が書かれてから半世紀後の新聞社で働いている(今は違うけど)わけで須賀、「ああ、やっぱりそこを突いてくるか」という納得感がありました。それは私達が、(その点に関しては)ハーバーマスの心配が的中したバッドシナリオを生きている、ということを示唆するわけで須賀…