かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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友情と仲違い 気合の入ったストーリー展開/「西郷どん」第二十三話

第二十三回「寺田屋騒動」|NHK大河ドラマ『西郷どん』
西郷吉之助の独断に怒った島津久光は、吉之助に切腹を命じようとしましたが、小松帯刀や大久保一蔵らの取りなしで遠島処分となりました。久光上洛後の京では、藩命を帯びた大山格之助らが有馬新七らを斬る寺田屋騒動が発生。薩摩で配流を待っていた吉之助や村田新八の知るところとなるのでした。
今回は幼なじみの友情と、その仲間同士で斬り合いをせねばならない不条理を描いていました。妙なところで腹が鳴ったり、近藤春菜が転げ落ちてきたり、みんなで鰻を獲って食べたり*1と、かなり緩い感じでいつもの仲間たちの関係性を描きつつ、最終盤ではそのメンバー同士で斬り合いをする。この辺のギャップは大きかったですし、また有馬新七が急進化していく様子は何回かにわたって描かれてきましたので、脚本としても、かなり寺田屋騒動を重視して描いてきたのだろうという気がします。しかし考えてみると、この精忠組のコミュニティは十数年後にもっと大規模な「同志討ち」をすることになるわけで、そこもまた皮肉ではありま須賀、逆に言えばそれだけ歴史の大舞台に上った面々だったということなのだと思います。
さて、吉之助は今度は正真正銘の罪人として配流の憂き目に遭います。今度ばかりは、フィジカル面でも辛そうです…

*1:当時の京都の川にも鰻はいたのだろうか?