近場のビーチを堪能
キューバで丸一日過ごせる最後の日は、細君の宿願たるビーチを目指します。
キューバ近郊のビーチといえばバラデロが有名で、1人80CUCくらいでハバナから日帰りコミコミツアーを催行したりしているそうで須賀、今回は地元の人が集まるという、さらに近場のサンタマリアビーチに行くことにしました。
理由は、率直に言ってバラデロツアーの値段が高いかなと思ったことと、ホテル送迎のバスで外国人旅行者ばかりであろうビーチに行くことに心躍るものを感じなかった、というところでしょうか。特に今回は、子供連れであるとか公共交通機関が比較的未発達であるとかといった事情はあったにせよ、ちょっとタクシー移動に依存し過ぎた感はありますので、(いつものように)なるべく地に足のついた方法で目的地を目指したいという気持ちは強くありました。
9時半に部屋を出て、まずはホテル内の両替所でCUCを補充します。
待ち時間に警備員だったか、とにかくホテルのスタッフの方が私のところに来て、「babyって日本語で何って言うのか書いてくれ」と頼んできました。彼が差し出した手帳には、同様に旅の日本人に書いてもらったのでしょう、挨拶などの日本語がローマ字で書かれていました。私もそれにならって「akachan」と書き込むと、彼はお礼にと言ってコインを一枚くれました。
スタッフ「チェ・ゲバラ」
それは、チェ・ゲバラの顔が彫られた3CUP*1のコインでした。これまで何度かCUPを手に入れようとしてきたのは、これ(あるいはその紙幣版)が欲しかったからでもありました。ひょんなことでもらいうけることができ、喜んで財布にしまいこみました。
さて、海を目指しましょう。市内などを巡るハバナ・バス・ツアーのT3路線に乗ればよいそうなので、まずは乗り場を探します。既出のセントラル公園に行けば確実ではあったので須賀、ホテルで「ハバナ・リブレ*2から乗れる」とも聞いたので、まずはそちらに行ってみることにしました。
ハバナ・リブレまでは歩いて数分ほど。ちょっとしたバスターミナルに近い状況になっていて、T1路線のほか、ツアーバスなども発着していました。ただお目当てのT3路線のバスは見当たらず、結局セントラル公園までタクシー移動をすることに。10時20分発のT3バスに滑り込むことができました*3。
11時過ぎに「ホテル・トロピココ」というバス停で下車。
そこから北の方へ歩いて行くと…
海キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
特段、海水浴が好きというほどでもない私が見てもテンションが上がるほど解放感のある光景が広がっていました。
各3CUCだったか記憶があいまいで須賀、パラソルと椅子はレンタルです。
長男は打ち寄せる波にややビビり気味で、父親と一緒にお城を作って遊んだ後は、椅子に寝転がって
を読んでいました。
写真は載せませんが、親の方がはしゃいでいたかもしれません。
こちらはラム酒売りのお兄さん。
注文するとヤシの実をくり抜いて、ジュースとして飲ませてくれます。そしてジュースを飲んだ分ラム酒のハバナクラブを注ぎ込むというシンプルかつ豪快なシステムです。
他にもプレートのランチやビールなどをお願いして、のんびりいただきました。
肩まで海に浸かるなんて何年ぶりだったか覚えていませんが、こうやって波に合わせてプカプカ浮いているのも理屈云々でなく、いいものですね。
バスに揺られて…
午後2時半ごろに撤収。ちょうど来たバスにも乗れ、3時半前にはセントラル公園に戻ります。
そこからまたタクシーに乗って帰れば一番早かったので須賀、2人の意向で、ハバナ・リブレまでT1の2階建てバス*4に乗ることになりました。
短区間とはいえ、念願の2階建てバスに長男も喜んでいましたが、それもつかの間。しばらくすると眠りの世界へ誘われていったのでした…。
それもそのはず。私達はハバナ市街を一周するバスの、反対方向行きに乗っていたのです。言わば渋谷から原宿に行くために恵比寿回りの電車に乗ってしまったようなもので、当然山手線ほどに頻発はしていませんので、じっと座って一周するのを待つことにしました。
そんなわけで、しばらくは市内の風景をお楽しみください。
この距離まで迫りながら、非情にも(?)ホテルから離れていきます。
大使館員に音響攻撃がなされた、と報道された米国大使館です。
市内を巡ることおよそ100分。ハバナ・リブレについた頃には午後5時になっていました。とほほ…
キューバでの最後の夕食は、最初の夜に行ったレストランで。
私は念願のピニャ・コラーダと一緒に、たらふく頂くことができました。
やはり酒は濃かったです。
こうしてバラデロでなく、近場のビーチに行ってきましたが、コスパ面では悪くなかったのではないかと思っています。
そしてこの翌日は、ついにキューバを離れます。