私はこれ。読んでいてこんなに憔悴させられた本というのは記憶にないので、正直言って選びたくなかったので須賀、時事性ということ以上に、作品世界の独特の完成度というのはどうしても無視できないと思いました。しかしまあ、国家権力と国内最大規模の新聞がグルになって告発者を社会的に抹殺しようとするなんてことが現に起きているわけで、この物語を「よく作り込まれたディストピアもののフィクション」と片付けてしまってはいけないのかもしれません。
一転、長男は該当なしにします。前月と同じ本、というのが本人の気持ちなので生姜、二度紹介しても仕方ないかがするので…。