現場を離れて久しい新聞記者のブログ。 読んだ本の紹介や旅行記(北朝鮮竹島イランなど)が中心です。 

路線バスで巡る韓国・済州島with2歳児〜四日目・リゾートホテルと帰国

リゾートホテルをしゃぶり尽くす?

豪華朝食を食べ過ぎて…

最終日の起床は午前8時。寝たいだけ寝て、朝食へ向かいます。ビュッフェの会場がこちら。

うはwwww何これwwwww
一回りして、何がどこにあるのか確かめるだけでも大変な広さとバリエーション。味もどれも満足でしたが、焼きたてのクロワッサンとかワッフルとか、洋食系が印象に残りました*1
午前10時。お腹が膨れすぎたので少し散歩に出掛けます。

庭の方から見たホテルの建物です。

少し歩けば、中文のビーチも見下ろせます。身も蓋もない言い方をすれば、あそこまで降りて行きたくないがために大枚をはたいたわけです。

米韓・日韓首脳会談の会見場、となっていますね。ということは、日韓では1996年にハシリューこと橋本龍太郎首相と金泳三大統領、2004年には小泉純一郎首相と盧武鉉大統領がここに立ったわけです。書きながら気付いたので須賀、今では名前を挙げた4人のうち3人までもが鬼籍に入られたのですね。1996年といえば初代ポケモンが発売され、ブームになっていた時期です。それこそカイリューに「ハシリュー」というニックネームをつけて遊んでいたのが懐かしいです。折しも今夏、ポケモンGOが死者が出るほどの騒ぎになりましたが、私もカイリューまで進化させられた暁には、また「ハシリュー」という名前をつけてあげたいと思っています…本題とほぼ関係ないことで感慨に浸ってすみません。

プールで粘る日本人家族

雨の心配もなんのその。日差しがガンガン照りつけてきましたので、さっさと水遊びに行きましょう。チェックアウト後も午後3時まではプールを利用できるとのことだったので、部屋を片付け荷物を預け、再びプールへ。ちょうどその3時に空港に向かう直通バスが出るとのことで、それまで遊びつくす腹積もりです。同じようなことを考えている人が多いかな?なんて話しながら向かったので須賀、意外とそうでもありませんでした。
お昼ご飯はプールサイドでいただきました。「トンカス」、即ち韓国風トンカツですね。親は朝のおかげでそんなに空腹感はなかったので須賀、2歳児にそういうペース配分を強いるのは気の毒ですので、ここは割り切って27000ウォン(!)のそれを注文しました。ええ、おいしかったですよ(涙目)
そんな時間もあっという間に過ぎていきます。最後に名残を惜しんで、長男を連れてプールを一回りしてから出ようとしたら、案の定(?)「プールで遊ぶ。行かない」とグズり始めました。「最後にちょっとだけ」とプールに注意を向けさせてしまったのが裏目に出ましたね。ごめんね、今回ばかりは時間を延ばしてあげられないんだ、だって今日の夜はもう、韓国のおうち*2じゃなくて、日本のおうちでねんねするんだよ―。
さすがに何とかつじつまを合わせて乗ったホテル運行の無料シャトルバス。もうすぐ空港かな、と車窓を見やると、本当に偶然に、またこの建物が目に入ります。

何かの因縁を感じたというより、わずか30時間ほど前までいたはずなのに、そしてただ2泊しただけなのに懐かしい気持ちに襲われた私。こう言うと双方に怒られてしまうのかもしれませんが、分相応不相応というのはやはり、厳然としてある気ような気がしました。「韓国のおうち、バイバイ」。
<糸冬>

あとがき

いつにも増して面白げのない家族旅行を、いつにも増して面白げなく書いてしまいました。そういう言い訳ばっかりしていてもなんなので、まとめっぽいことをいくつか。
済州島は、私が想像していたより断然面白いところでした。観光地としては、後半に訪ねた南部のリゾートの印象が強いで須賀、初日にしたような街歩きも十分楽しめます。そして今回は二日目の万丈窟くらいでしたけれども、自然が織りなす景勝地も多くあります。歴史や文化や人々の暮らしを感じる街歩き、大自然の美しさを感じるトレッキング、リゾートでの優雅なバカンス―。凡そ海外旅行に興味のある人は、そのどれか一つには関心を持てるのではないでしょうか。
その中で、個人的には最も縁遠かった最後の要素について言うと、大金を払っただけの質の高さはあっただろうと思います。ただ、そういうランクのホテルに泊まる人にはそれなりの振る舞いが期待されるという部分はあり、プールサイドで食べた「トンカス」はソウルの街中の3倍を優に超える値段でしたし、別の家族がつまんでいたチキン&チップスは、見間違えでなければ5000円以上でした。その意味で、日本から来た貧乏性の家族が済州島の高級リゾートホテルをしゃぶり尽くした、と本人たちは思っていたとしても、実態としてはその逆なのかもしれません。
あと、何となく表題に使った路線バスで須賀、これもまた意外と充実していて助かりました。街歩きができた満足感、みたいなことも書きましたが、それには安易にカーチャーターとかしないで、極力地元の人たちが使う手段でうろつけた、という部分も大きいかと思います。いえ、別にカーチャーターを否定しているわけではありませんし、実際私達もバリではお願いした経験がありますけど、そこはもう、考え方の違いなのかなと思います。高い飛行機代とホテル代を払って観光に来ているのに、現地での移動費用だけケチって時間をロスするのは非効率かつ非合理的である、という主張は理屈としては一貫していると思いますけど、現地の人がどんな風に移動しているのか、突き詰めれば、そこにはどんな人たちが住んでいるのかを、訪ねた場所に分け入って体感するというのも旅行の醍醐味である、と言えばそれはそれで間違っていないハズです。まあ、スポットだけ見て回りたい人は、東京のマンションでソファーに座ってガイドブックとか旅番組を眺めてれば?と思わなくもありませんが。
ちなみに、路線バスを使うのに韓国語ができる必要はないと考えま須賀(私でも乗れた)、車内のスクリーンで降車する停留所を確認できるよう、ハングルの字の異同は識別できた方が好ましい*3と思います。ハングルという文字は合理的にできているのでそんなに難しくないと思いますけどね。あと、現地のどこかしかで路線図を手に入れられると分かりやすいです。
最後に、一つ忘れていたことを追記します。この済州島は、北朝鮮金正恩委員長の祖父の出身地でもあります。彼の父方の祖父は言うまでもなく金日成なわけで須賀、母である高容姫(高英姫)の父・高京沢はこの島で生まれ、戦前に大阪に渡ったのだそうです。詳細は『女が動かす北朝鮮(五味洋治)に譲りま須賀、あわててめくったこの本に書かれている地名をパソコンで叩くと、済州の市街地から万丈窟に行くときに通ったバス停周辺の地図が表示されます。そこに、彼らの一族、つまりは金正恩の母方の先祖を祀る墓石があったのだそうです。そもそも「高」という姓は済州島に多いそうで、もっとそもそもを言えば初日に行った三姓穴の3神人は、高、良、夫という姓であったとされ、それゆえあの場所はつのの神人が生まれただったわけです…帰って来てから気付くようでは遅いですねww
 
そろそろ終わりにしましょう。毎度ながら、こんなくだらない文章を最後まで読んでくださった方(いるとすれば)と旅先でお世話になった方々、行く先々で母のたくましさを示してくれた細君、そして何より、とどまることを知らない親のわがままに付き合ってくれた長男に、深く御礼申し上げます。次の機会を考える頃には、「本人の希望」も言えるようになっているでしょうから、それ踏まえて検討させていただきますよ!(笑)
(2016年9月3日午前3時半、自宅書斎にて)

*1:日常生活においてパンをほとんど食べない私がそれを褒めるというのはよほどのことです

*2:本人がそう呼んでいました

*3:地図なりガイドブックに書かれた地名と、画面に出てくる地名が同じであるかどうかは自分で分かった方が安全