かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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駆け込み?駆け足?1歳10カ月児と行くタイ〜五日目・帰国

帰路すらあとがき

だから海外のタクシーは嫌いだその2

すみません、この日の話は帰るだけです(笑)
親は午前3時半に起き、なるべく長男を起こさないように支度をして1時間ほどでチェックアウト。公共交通機関はまだ動いていないので、やむなくホテルで呼んでもらったタクシーに乗車します。さすがに長男はここで起きました。案の定またこの運転手が「空港は遠いから500B払え」とか言い出して、「観光地としてのバンコクの唯一の汚点はお前たちタクシー運転手だ」ぐらいの心境ではあったので須賀、ホテルで配車を頼む時に400〜500Bだろうと言われていたこともあり、「500Bポッキリなら払う。そうする以上メーターは関係ないからな」と返答しておきました。しかし、いざ空港で細君が500B払ってみると相当驚いていたらしく、100Bのお釣りが返ってきたのだとか。みみっちいというか、むしろかわいげのある悪徳運転手でした。
空港は5時半にもならないのにこの混雑ぶり。

ありがたいことに子連れということで随所で優遇してもらえたんですけどね。
午前7時には機中の人となり、間もなく新年度の声が喧しい日本へ向けて飛び立ちました。長男は機内でも、少なくとも前回よりは私たちから見て分別ある振る舞いをしてくれました。
実は着陸後に鬱陶しい出来事が連発したので須賀、その話はここではいいです(笑)
<糸冬>

あとがき

毎度のことながら、何のことはない家族旅行のことを大げさに書き立てて申し訳ありませんでした。最後にいくつか、タイを歩きながら、あるいは駄文を連ねながら感じたことを喋らせてください。
実は現地ではあまり意識していなかったので須賀、特に小さい子供と一緒に旅行する際に大切になってくるのは「選択と集中」なのだろうと、振り返ってみて思いました。バンコクの王宮周辺では、よく知られた3寺院のうちワット・ポーだけを見て帰ってきましたし、わざわざアユタヤまで出向いて最も有名なワット・プラ・シー・サンペットはスルー。すぐそこなのに、もったいない。確かにそうでしょうし、もし子供連れでなければそうはしなかったでしょう。しかし、現実問題としてそうはいきません。特に、熱帯地域の熱い時期に外を歩き回る場合は、出口戦略を含めて慎重に判断せねばなりません。でも多分それは、根本的には子供がいてもいなくても一緒で、そもそも日本から来ている私達にとっては、その国のその土地のあらゆる観光地や名所が相対的に「すぐそこなのに、もったいない」ものであり得る。そこである程度の取捨選択をする、ということはこれまでもしてきたことのハズで、強がりのように聞こえるかもしれませんが、帰国した今「あの時もうひと頑張りしておけばよかった」という後悔はありません*1
あと一つは小学生の感想文みたいな話なんで須賀、今回の旅行は特に楽しかったです。こうやって行った場所、したことを振り返るだけでも気分良くなれるほどでした。やはりそれは長男が、私たち大人とは違う感受性を表明し、私たちの想像しなかった挙にすら及ぶようになったから、というのが大きいと思います。なぜだか分からないけど喜んでいたり、突如ワット・ポーの寝仏にお祈りを始めたり…。また、彼自身がそうした振る舞いゆえか行く先々で人気者になったことも、親として誇らしいとかそういう次元以前に、ご相伴に与れて身に余る光栄でありました(笑)
そうでなくても活気や歴史、おいしいもの、そして信用ならないタクシードライバーに溢れたタイという国です。少なくとも私にとってはとてもいい思い出になりましたし、記憶として残っていくかはともかくとして、その時々で長男が楽しんでいてくれたことを願います。タイの国旗は覚えられてよかったね。
(2016年4月24日午前4時、自宅書斎にて)

*1:行かない判断をした場所に魅力を感じないと主張しているわけではありません。無理なく旅行を楽しむという観点から、間違った判断ではなかっただろうということです