現場を離れて久しい新聞記者のブログ。 読んだ本の紹介や旅行記(北朝鮮竹島イランなど)が中心です。 

駆け込み?駆け足?1歳10カ月児と行くタイ〜二日目・バンコク市内観光

バンコク市内を巡る

1歳児に英語教育?

起床は6時半。いつもながら「起きた」というより長男に起こされます。バイキングの朝食では、日本語の「あーとうっ(ありがとう)」より格段美しい発音で「Thank you」と言えることが発覚し、両親ともに驚愕していました。通っている保育園で、ネイティブの先生と英語の歌を歌って遊んだりする授業(?)が定期的にあり、その影響、としか考えられないので須賀、こんなに「効果」のあるものだとは思ってもみませんでした。
極端な主張かもしれませんが、外国語よりまず自国語を教えないととまでは言わないまでも、家庭で両親がバンバン日本語を使っていて、もっと言うと(少なくとも父親は)日常的に英語で子供に話しかけることができない…という環境に置きながら、「さあ、バイリンガルを目指しなさい」とけしかけるのもちょっと無理があるかなあと常日頃から思っています。なので、そういう授業を通じて「日本語以外の言葉を使う人もいて、むしろそっちの方が多いんだ」とか「肌の色や見た目が違っても同じ人間だから、怖がらずに仲良くすればいいんだ」といったことを体感してくれればいいや、ぐらいの認識だったので、重ねて言いますが本当にビックリしました。ちなみに彼は、この一つの国際語を父親よりも美しく発音できることによってモテモテの日々が続くことになります。

川を上って王宮周辺へ

さてさて、この日のテーマはバンコク市内観光です。「バンコク発祥の地」とでも言うべき王宮周辺に向かいましょう。9時ごろ出発します。


2枚目は、今年で在位70年目を迎えるラーマ9世の写真が街中に掲出されているさまです。日本や英語圏では主に「フミポン国王」と呼ばれているそうで須賀、「大地の力・並ぶことなき権威」を意味するという通称「プーミポンアドゥンラヤデート」は本来、途中までで略したりはしないものだそうで、タイの人たちからすれば「明天皇」「大天皇」「昭天皇」と言われて日本人が抱くような違和感があるのかもしれません。
脱線が多くてすみません。スクムウィット駅から地下鉄に乗り(23B)、サラデーン駅*1からBTS(28B)に。ここでザッと雨が降り始め、雷鳴まで轟いたので須賀、3つ先のサパーン・タークシン駅に着く頃にはすっかり上がっていました。これぞ愛のスコール、といったところでしょうか。
ここからはチャオプラヤー川を船で行くチャオプラヤー・エクスプレス・ボートに乗り換えて王宮周辺に向かいます。と言うと、観光資源としてリバークルーズをやっているようにも聞こえま須賀、さにあらず。実は王宮周辺には鉄道の駅がなく、また前掲の写真でもご想像がつきます通り道路渋滞にも厳しいものがあるため、移動経路としては多少遠回りでも船に乗った方が早くて便利、ということがままあるのだそうです。
そんなわけで*2、片道40B払って乗り込みます。


細君は、ここまでの道中で(私達のような)幼児連れが意外にも少ないことを訝っていたので須賀、ここにきて同じような月齢の子に会う機会も増えました。まあ大体観光客ですけどね。
10時20分ごろ、上流へ向けて出航します。


川面を吹く風が涼しくてとても気持ちいいので須賀、これは潮風でしょう。決してしませんが(笑)、川の水も舐めるとしょっぱいのでしょうか。

こちらは三島由紀夫の小説『暁の寺』のタイトルにもなったワット・アルン。残念なことに改修中でした。

巨大寝仏にごあいさつ

船を降りてまず訪ねたのはワット・ポー。


金箔で覆われた体長46メートルの寝仏が、圧倒的な存在感で迎えてくれます。脇にはお布施を入れる器が。参拝者がコインを入れる度に音が響きます。

前面中央には祈りをささげる壇が。祖父母の家で見慣れているからか、親に言われるでもなく*3自然とそこで手を合わせた長男を見て、後ろを歩いていた(恐らく)現地のおばさんたちがかなり驚いていました。別に自分の子供の「品行方正さ」*4を自慢したくてこういうことを書いているわけではなくて、むしろ日頃見せていること、していることの影響の大きさを実感させられる一幕でありました。
境内には壮麗な仏塔が林立。




こちらは「見ざる、聞かざる」の一種でしょうか。バリ島にもいましたね。

本堂の回廊には金色に輝く仏像…

…と使用済みの食器がズラリ。団体客なのか、多くの人が昼食をとっていました。今考えれば、本堂に入れなかったこととも関係あるのかもしれません。

ちなみにこのワット・ポー、入場券(100B)にペットボトル飲料水の引換券が付いていて、境内にあるテントで交換してもらえます。熱帯地域らしいですね。

タイ海軍のメガネっ娘キャラ?

私達もお腹がすいてきたので昼食にしましょう。華人系の経営と思しき近くの店でいただきます。


これで240B。右端のミルクティーが激甘で若干持て余しました(笑)
次なる目的地・王宮方面に歩いていると、こんなお店と出くわします。

「海軍婦人協会ショップ」。喫茶店とグッズ販売をしているような店で、面白そうなので入ってみることに。そして私が購入したのがこちら。

タイ海軍の萌えキャラですねwwwこれとは別にメガネっ娘キャラもあったので須賀、そちらは職場の先輩に進呈いたしました。ちなみにちゃんとした汎用性の高いものも売っていて、細君は長男に服を買い与えていました。

もうずっと(中国)人大杉

そして王宮前。

*5

もうずっと(中国)人大杉
この時点で午後1時半。これからの一番暑さが堪える時間帯に、こんな人混みの中を1時間以上歩き回って、さらにヘタすると2時間近くかけてホテルまで帰るのは果たして賢明なことなのでしょうか。夫婦2人ならともかく、もう1人の同行者はいつもならお昼寝の時間です。バンコク駐在歴のある友人のアドバイスが思い出されます。「ワット・アルンとワット・ポーは必見だけど、ワット・プラケオ、王宮はスルーで構わないと思うよ」。川の対岸にあるワット・アルンに行くには、さらに時間がかかるでしょう(しかも改修中)。
…帰りましょう。
ここまで来ておいてもったいないことには間違いないので須賀、自分独りで来ているわけではない以上、こういう判断も必要でしょう。「3寺院の中で一つだけ見学するなら、ワット・ポーだったろう」。無理なくそう納得することもできたので、外観だけ拝見した後、さほどの心残りなく船着き場の方に足を向けることができました。


船着き場に着いたのは午後2時ごろ。案の定寝てしまった長男とともに、今度は川下りです。

梯子のようなものを横に掛けてしまっていたりと、川とともにある生活のありようが随所に垣間見えます。
再びサパーン・タークシン駅でBTSに乗り換え。実はこの駅、ベビーカー連れには不便極まりないことに、船着き場から線路のある高架に上るためのエレベーターはおろかエスカレーターもないんですね。逆に言うと、これまで使ってきた乗り換え駅にはどこかしらにあったわけなんですけれども、雨上がりかつ一番暑い時間帯に寝ている子供の乗ったベビーカーを持ちあげて階段を登るのは少々難儀でした。

スイーツ(笑)堪能

帰りはシーロムを通り過ぎて、バンコク最大の繁華街というサイアムで途中下車。

大型商業施設をくぐり抜け、

なんだか見覚えのある看板を横目に辿りついたのは…

マンゴー専門店「マンゴー・タンゴ」です。一時期、東京にも出店していたという有名店。店頭では「ミスター・マンゴー・タンゴ」が出迎えてくれます。

オーダーはこちら。

左が「マンゴー・パフェ」(95B)、右が生のマンゴーとアイス、プリンが載った「マンゴー・タンゴ」(140B)です。パフェで某幼児の顔がちょうど隠れてますねww
どれも非常においしかったんで須賀、個人的なおススメはプリンです。使われているのはココナッツミルクでしょうか、そのおかげでマンゴーそのものという味ではなくなっているので須賀、またそこがいいというか、マンゴーの存在感がうまいこと着地している感じで、アイスや果実とのバランスもよく取れています。
お前ついにスイーツ(笑)を語るようになったか(笑)、と嘲笑が聞こえてきそうで須賀、ここまで「3時のおやつ」を堪能できたのはいつ以来でしょうか。長男もおいしそうに生マンゴーを貪っていました。
再びBTSに乗ってホテルへ。


そういう時期にサマーセールを打つんですね、てか一年中なt(ry
夕飯時間帯まではホテルで休憩。細君と長男はプールで少し遊んでいました。

「北レス」訪問騒動記

「宇宙開発」を支援?

午後6時。夕飯を食べに出かけましょう。目指すは、こちら!
バンコクに北朝鮮レストラン再オープン! 喜び組のショーも毎日開催 | 世界を旅するガイドブック Photrip フォトリップ
バンコク市内に再オープンしたという「北レス」即ち北朝鮮レストランです。近頃、韓国政府が自国民向けに「北朝鮮レストランの売り上げは、核兵器やミサイルの開発に充てられている可能性があるので行かないでね」とアナウンスしたことでも話題になりましたが、祝儀袋にお金を包んで「貴国のさらなる宇宙開発の発展にお役立てください」と手渡すような行為や態度を取るならともかく、真に好奇心*6から見たいものがあるなら、それへの対価は支払ってでも見てしまえ、というのが私のポリシーではありまして、まあ、核開発もミサイル発射もやめてほしいと思っているので素晴らしい行動であるとは思わないので須賀、出掛けることにしたのでした。補足して言うと、蓋然性は異なるで生姜(そう信じたいで須賀)、今シーズン野球場、特に東京ドームのチケットを買った人は、その代金が今後も野球賭博やそれに類する行為の原資となる可能性についてどのように考えていますか?では、お金を払って野球を見に行くことを取りやめるべきでしょうか?かなり極端な例ではありますけれども…

だから海外のタクシーは嫌いだ

レストランはホテルの南東方面にあり、歩いても30分弱で着くとのこと。ただ、やや微妙な距離でもありますし、また明日以降の旅程に(どのくらい)活用可能かの判断材料にしたいという思いもありまして、流しで走っているタクシー*7を利用することにしました。
タクシーを止めて乗車した後、同じ敷地にある日本料理店(居酒屋)を目指すようお願いします。ただ、面倒なことに割と近隣に2店舗ある(目標は2号店)ため、通りの名を言ったり地図を見せたりと、伝達に苦労をしました。案の定、最初は1号店の方へ向かっていて、再度指示をして逆方面に向かってもらうことに。しかし…どうも行き過ぎている。しかもさらに南方に進んでいるようです。しかもお約束の交通渋滞にはまり、方向転換できるような交差点にもなかなか出くわしません。
私「あと何分かかりますか?」
運転手「渋滞してるから、1時間くらいかかるね」
私「違うだろ、嘘つくな」
そもそも徒歩30分の場所からそんなに遠くまで来ていないわけで、いくら渋滞していてもそんなにかかるはずはありません。悪意的に連れまわそうとしているのかどうか、確かめるために尋ねてみたので須賀、これこそ案の定でしたね。
私「(舌打ちをして)もういいからさっさと戻れ」
運転手「ここから戻ると40分かかるよ」
私「お前はホントに嘘つきだな。さっきから嘘ついてるのバレバレだよ」
バレてしまっては仕方がない、ということでしょうか。さすがにもといた方にハンドルを切った運転手。しかしその乾いた作り笑いが余計、こちらの癪に障ります。道路は相変わらずの渋滞。幹線道路だったため、どの道を走っているのかは分かりました。
私「もうここで降りる」
もし日本で同じトラブルに遭ったらそうはしないで生姜、メーターに表示されていた103Bを運転手に押し付け、北へ向けて歩きだします。降りる間際に道案内のようなことを言っていたようで須賀、もしそれが正しかったとしても、そんなことに耳を貸したり、視線を呉れてやる義理があったでしょうか。悔やむらくは、この運転手なりタクシー車体なりの写真を撮ってくるのを忘れたことです。

北朝鮮との「再会」、そして…

ガイドブックの地図の中に再び現在地点を落とし込むのに、そう時間はかかりませんでした。反対方面からのアプローチにはなりま須賀、むしろここからの方が目的地にも近そうだったので、そのまま直行することにしました。
果物や雑貨が並ぶクロントゥーイ市場を抜け、

在住日本人御用達な感じの商業施設の脇を通って、

見つけましたよ先生。

苦節1時間ちょい*8。やはり一筋縄ではいかない相手でした。冗談でなく、万感の思いを胸に敷地内に歩を進めます。すると…

えっ?えっ??

ちょ、待てよ!wwwwwwwwwwwwwww
こうして、第三国ながら北朝鮮と再会するというささやかな夢を絶たれた私は、同じ敷地の日本風居酒屋で日本価格の海の幸をたらふくいただきました。ごちそうさまでした。
最後の最後になかなかなオチが付いた2日目の話も、これにて終わりにしましょう。3日目は古都・アユタヤ遺跡を目指します。
 
追伸 まさにこの日の分の執筆中に、こんなニュースが飛び込んできました。

北朝鮮従業員13人が韓国入り=海外飲食店を脱出、制裁で打撃か
【ソウル時事】韓国統一省報道官は8日、北朝鮮が海外で運営するレストランで働く13人が集団で脱出し、7日に韓国入りしたと発表した。
脱出したのは3月初めに国連安保理の制裁決議が採択された後という。
13人は男性の支配人1人と女性従業員12人で、いずれも北朝鮮国籍。レストランの所在地や韓国入りの経緯などは明らかにしていない。13人は韓国政府の調査に「制裁でレストラン運営が打撃を受けているのに、当局から上納金を求める圧力が続き、相当な負担を感じた」などと語ったという。
韓国政府は北朝鮮の核実験と長距離弾道ミサイル発射を受け、在外韓国人に北朝鮮のレストランを利用しないよう要請。安保理制裁も重なり、レストランの客が減り、一部は閉鎖に追い込まれたとも伝えられていた。(4月8日、時事通信)

この一報の時点では「もしかして」とも思いましたが、後の報道によると、この脱出劇の舞台は中国・寧波の店舗「柳京*9」であったそうです。それとは別に、世界各地にある「北レス」の苦境も伝えられており、北朝鮮を取り巻く緊迫した国際情勢を敏感に反映しているのだと実感させられます*10

海外の北朝鮮レストランが相次ぎ廃業 制裁で打撃
ハノイ聯合ニュース北朝鮮が外貨稼ぎを目的に海外で運営しているレストランが、制裁で大打撃を受けている。
北朝鮮による4回目核実験と事実上の長距離弾道ミサイル発射を受けて韓国政府が利用自粛を勧告し、現地の韓国系住民も利用を控える運動を展開したことで、経営難に陥り、廃業する店が相次いでいる。
カンボジアの韓人会長は7日、聯合ニュースの取材に対し、首都プノンペンにある北朝鮮レストラン6店舗のうち3店舗が営業を中止したと伝えた。
会長によると、北朝鮮レストランの客の8〜9割は韓国人観光客だが、北朝鮮が1月6日に核実験を行って以降、韓人会が利用自粛を呼び掛けるポスターを貼って回り、旅行会社にも賛同を求めたという。
プノンペンにある営業中の3店舗のうち、2店舗は現地人や中国人観光客が足を運んでいるものの、以前に比べ客が急減し、残り1店舗は廃業の危機に直面しているとされる。
また、米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)は先ごろ、中朝の貿易拠点となる中国遼寧省・丹東にある北朝鮮レストラン15店舗のうち、3店舗が廃業したと報じた。中国には北朝鮮レストランが数百店舗あるが、国連安全保障理事会北朝鮮制裁決議を受け、経営難に陥る店が増えているという。
ベトナムには4店舗あるが、現地の韓国大使館や韓人会が2月に利用自粛を呼び掛けて以降、客が5〜6割以上減ったとされる。(4月7日、聯合ニュース)

*1:地下鉄シーロム駅から接続しています。このように、乗り換えの接続駅同士で名称が違うことが多いのは特徴の一つかもしれません。不便です

*2:とはいえ私達は観光気分

*3:少なくとも私は絶対に指示しない

*4:そもそも宗教心のない私は、特段そうは見做さない

*5:今気付いたんですけど、この写真ちょっと怖いですね。ピントがどこにも合っていないように見える上に、左の帽子が浮いているという…

*6:先述の「態度」といい、実証的ではない物言いであることは分かっています。私にとっては、そこの線引きはモラルであり、結局他人に「それ見ろ」と証明できるものではないようです(笑)

*7:ホテルで客待ちをしているタクシーは質が悪い、と聞いていたので

*8:本来は徒歩30分

*9:平壌の別名です。未完成のまま晒されていた巨大ホテルにも同じ名が付いていますね

*10:私が実際に訪ねた店の個別の状況を推測する趣旨ではありません