- 作者: バーナード・クリック,添谷育志,金田耕一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/07/11
- メディア: 文庫
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「入門書」というと「基本的な概念を覚えておきましょう」的なノリで、広く浅く知識を授けることを目指した本のように思われるかもしれませんが、ここでは制度論から哲学に至るまでの政治学の間口の広さや、どういうことを考えていく世界であるのかといった事柄が紹介されており、藤原帰一教授の解説にもある通り、いわゆるテクニカルタームはほとんど出てきません。なので「導入書」なる造語の方が語感的にはしっくりくるぐらいなので須賀、それはともかく、1990年前後のイギリスで書かれたものであるという文脈はそれとしても*1、この学問への知的好奇心をくすぐってくれるよい本だと思います。是非、早いうちに出会いたい一冊。
*1:「テクストとコンテクストをともに見よ」とはまさに著者の言です