かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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しばらくで須賀、筆を折ります…

10月1日付で異動することになりました。今度は「整理部」という同業の方以外にはあまりなじみがないだろう名前の部署で、業務内容をかっこよく言えば紙面の編集、ざっくばらんに言えば紙面のレイアウトと見出し付けです*1。ですので、しばらくは原則として記事は書かないことになりそうです。
インターネットが普及し、さらに社会にとってのインフラになっていくことで、新聞やテレビといった「容量の限られた」既存メディアは多かれ少なかれ岐路に立たされているわけで須賀、そこで既存メディア側が活路を求めた(強弁した)のは「枠が限られていた方が編集による価値付けを表現できる」という、物理的制約を逆手に取るような方向性でした。「限られた紙面・時間だからこそ、何が大事なのかを表現できる。ニュースのプロである我々は、情報化社会の奔流にあっての水先案内人を目指します!」と、実際そう言ったかどうかは知りませんが、それがネット時代に於いても、いや、於いてこそ、自分たちの強みである、と謳っているわけです。
実際に10月1日の夕方*2に、自分にどのくらいの「編集権」が与えられているのかはまだちょっとよく分かりませんが、そうした大状況を常に頭に置いて仕事をしていかねばならない。そうした上で来し方を振り返り、あるいは行く末まで展望できればいいのではないでしょうか。子どもと関わりながら、自分の勉強ももっとしたいですね。
 
そんなことでございまして、仕事上と家庭上の日常のルーティーンに加え、家捜しから引っ越しの準備、仕事の引き継ぎに(ありがたいことに)いろんな方々との送別会まで、久々に盛りだくさんの日々を過ごしつつあります。夫婦それぞれの仕事のみならず、子どもの保育所のことも考えて住む場所を決めなければならないというのはラクじゃないですね。まあ、前向きなことではあるので前向きに決めていければいいと思うんですけども。

*1:これは意外に思われるかもしれませんが、新聞記事の見出しを決めているのは、その記事を書いた記者ではありません

*2:そもそも記事が来なければ紙面を割り付けられないので、朝刊づくりのためならお日様の高いうちから出社している必要はあまりないのです