イノベーションリーダー―こんな経営者になりたい!こんな経営者になってほしい!
- 作者: 内山力
- 出版社/メーカー: 同友館
- 発売日: 2014/04/01
- メディア: 単行本
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一つ印象深かったのは、「プレイヤーとマネージャーは役割が違うのであって、どっちが偉いというものではない」という捉え方です。会社組織だとどうしても「平社員よりも課長の方が偉い」という発想になってしまいがちで須賀、指摘のあるように監督になるためにプロ野球選手になろうとする人は基本的にいないでしょうし、「名選手必ずしも名監督ならず」*1ということもよく言われます。
振り返ってみると、新聞記者にもこのタイプは多いですね。本社なりに座って記者を差配するデスクになるのを嫌がるベテラン記者、という姿も目にしたことがありますし、大新聞の本社で上り詰めたような人が「本当は『生涯一記者』で現場にいたいんだよね」なんて話していたのもよく覚えています。その一方で、社内でどうしてもメインストリームと見なされがちな編集局の出世頭が、社長候補の「修行」として営業部門などのトップになるものの、所詮はずぶの素人で…なんて展開も珍しいものではないようです。個々のプレイヤー志向の強さはそれはそれで結構なので生姜、組織にこの本で言うところのイノベーションリーダーを育てる力が往々にして備わっていない。販売店網で紙を配って儲ける、というビジネスモデルが曲がり角と言われるようになってもう久しいで須賀、そうだからこそ、ジャーナリズムの使命に立ち返りながらの変革が必要ですよね。ホントは。