赤ちゃん学を知っていますか?―ここまできた新常識 (新潮文庫)
- 作者: 産経新聞「新赤ちゃん学」取材班
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: 文庫
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その中でも書き手側の意図として強く感じたのは、実証的な根拠の薄弱な仮説に基づくコマーシャリズムに警鐘を鳴らしたい、という思いでした。確かにこういう立場になってみると、ベビー布団は羽毛じゃないとまずいんじゃないかとか、ベビーカーはもっと小回りが利いた方がいいのではないかとか、だったらちょっと酒を我慢してでも投資してあげようとか*2、そういう思考回路に陥っていくのはよく分かりましたので、その意味では新聞という場でこうした(当時)最新の知見を紹介することには一定以上の意義があると思います。ただ、もっと言えば書き手側のミスリードに乗ってしまう/読んだ内容を誤解してしまう可能性もあるわけで、その辺は自分のリテラシーを磨いていくしかないのかなあと感じています。
産経新聞に「まずは外国語より自国語の基本を教えろ」とか、「とにかく母乳だ!」とか言われると無意識に身構えてしまう*3自分がいたりするので須賀(笑)、自分たちが置かれる個別具体的な子育ての状況に合わせつつ、参考にさせてもらいたいと思っています。