かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

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少なくとも「原発ゴーサイン」ではない/都知事選で舛添氏当確

都知事に舛添氏=「原発即ゼロ」細川氏ら抑える
猪瀬直樹前知事の辞職に伴う東京都知事選が9日投開票され、無所属で新人の舛添要一厚生労働相(65)が、前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)=共産、社民推薦=、細川護熙元首相(76)、元航空幕僚長田母神俊雄氏(65)ら無所属や諸派の新人15人を退け、初当選を確実にした。原発の是非を含むエネルギー政策や首都直下地震に備えた防災対策などが争点となった。
舛添氏は自民党都連公明党都本部の推薦を受けた。選挙戦では、厚労相の実績を前面に押し出し、待機児童対策など社会保障の充実に取り組む考えを強調。都政の重要課題である2020年東京五輪パラリンピックの成功に向けた準備や、首都直下地震に備えた防災対策などに全力を挙げる姿勢もアピールした。安倍晋三首相をはじめ、政府・与党幹部も応援に入るなどして、組織的な選挙戦を繰り広げ、支持を固めた。
(2月9日20時1分、時事通信)

今回あえて時事通信による配信時間まで入れておきましたが、投票箱が閉まってすぐ(=開票作業が始まる前)に「当選確実」を打っている*1のは、当日の出口調査などの事前取材を元に、「これは開票状況を見るまでもなく決まりだ」と判断したためと思われます。これまでの世論調査の結果通り、一定以上の差をつけての舛添氏の勝利ということなのでしょう。これまで東京都民になったことがないので、あまり感想を述べる気にもならないので須賀、「脱原発」を前面に掲げた細川・宇都宮両氏の票の合計が舛添氏を上回っていたりすると、ちょっとげんなりしてしまうかもしれません。(特に細川氏に)本当に都知事になる気があったなら、これはひとえに、一本化できなかった両者の政治力不足と言わざるを得ないと思います。経過を見るに、細川陣営がもっとうまく立ち回るべきだったと思いますけどねえ…
まあそんなわけで、都民の判断について外野から云々することは自重しようと思いま須賀、二つほど。

今日の荻窪・八王子・町田の街頭もスゴかった。だけど、街頭の反応と世論調査とどうしてこんなに違うのか。何度も選挙をし、街頭演説をしてきた僕から見るとこれなら圧勝のはずだが、調査結果は一位ではない。おかしい。

小泉純一郎 J.Koizumi on Twitter: "今日の荻窪・八王子・町田の街頭もスゴかった。だけど、街頭の反応と世論調査とどうしてこんなに違うのか。何度も選挙をし、街頭演説をしてきた僕から見るとこれなら圧勝のはずだが、調査結果は一位ではない。おかしい。"
小泉元首相のこのツイートは印象的でした。多分これは彼の本心ではなくて、ある種のブラフというか揺さぶりに近いものなんじゃないかと個人的には推測しま須賀、自民党の「抵抗勢力」を外から打ち破ってきた「劇場政治の千両役者」がこういう台詞を吐いたというのは、何か時代を画するメルクマールにも見えてきますし、「今は昔」というか、ちょっと隔世感がありますね。YESかNOかの一点突破が通用しなくなってきている、ということなら私は歓迎しますけど。
そしてもう一つは、返す刀で安倍首相に一言。そんなわけで私は、告示前の「都が直面する諸課題についてバランスよく議論され、充実した選挙戦になることを期待したい」という総理のお言葉は至極真っ当だと思います。だからこそ、「私も応援に入るなど、政権与党が支援した舛添氏が当選したのは、安倍政権の原発政策が理解されたということだ」などとは、ゆめゆめおっしゃらないよう。

*1:マスコミ用語では、開票率ゼロで当選確実を打つので「ゼロ当を打つ」などと言います