かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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短信3/カッパドキアでの惨劇に驚く

そして話題をトルコに戻しましょう。

<トルコ>日本人2女子学生刺され死傷…カッパドキア
エルサレム大治朋子】在トルコ日本大使館によると、トルコ中部の観光地カッパドキアのゼミ渓谷で9日、日本人観光客の女性2人が何者かに刃物で刺され、栗原舞さん(22)=本籍地・宮城県=が死亡、別の女性(22)=同・富山県=が重傷を負った。2人は新潟大教育学部4年生。犯人は逃走中だという。
地元メディアなどによると渓谷を散策中に襲われたとみられる。別の観光客が倒れている栗原さんらを発見した。重傷の女性は国立病院で手術を終え、集中治療室で治療を受けている。
目撃者はなく、治安当局が犯人の行方を追っている。外務省は2人の家族と連絡を取り、今後の対応を協議している。
日本大使館には現場のネブシェヒル県当局から9日午後4時(日本時間同10時)過ぎ、連絡が入った。大使館は2人の家族に連絡し、身元などを確認。大使館によると、最近、現地で日本人観光客が襲われた事件はなく、金品が奪われたかどうかは不明という。
◇キノコ状の奇岩、日本人にも人気…カッパドキア
カッパドキアアナトリア高原にあり、浸食で形作られた「妖精の煙突」と呼ばれるキノコ状の奇岩が広がるほか、キリスト教修道士の岩窟教会や地下都市など見どころが多い。1985年に世界遺産に登録された。カッパドキア付近の治安は比較的安定し、訪れる日本人観光客は推計で年間約15万人に上るという。2011年3月に観光客を乗せたバスが横転し、日本人女性2人がけがをする事故もあった。【町田徳丈】
(9月10日、毎日新聞)

<トルコ女子学生死傷>ゼミ渓谷「ツアーでは行かない場所」
トルコ・カッパドキアで日本人女子学生2人が襲われた事件に、旅行業関係者らからは驚きの声が上がる一方、事件が起きたゼミ渓谷については「ツアーでは行かない場所」との指摘もあった。
在日トルコ大使館によると、現場は岩窟教会など観光スポットに挟まれた長さ約5.6キロの渓谷。一部にはトレッキングコースもあるが、時間帯によっては人目に付きにくい場所もある。東京都内の旅行会社によると、車をチャーターしてガイドを雇って行く観光客が多いという。
一方、日本旅行(東京都港区)の担当者は「トルコで反政府デモがあった際、イスタンブールのツアーは一時中止したが、カッパドキアのツアーはやめなかった。治安が悪化したとの情報は入っていない」と語る。「トルコは親日国で知られ、日本人が事件に巻き込まれるケースはあまり聞かない」と話した。
兵庫県で旅行会社を経営し、トルコの現地ツアーを手配しているイスタンブール出身のジェム・シャカールさん(35)は「15年ぐらい現地ツアーをしているが、カッパドキアは田舎の町で、観光客がこんな事件に遭ったことは聞いたことがない」と驚く。【桐野耕一、町田徳丈】
(同上)

新婚旅行で行ってきただけに、非常に驚いています。2泊して現地ツアーであちこち回りましたが、ツアーということもあったので生姜、ちょっとこういうことが起きる場所だという感覚は全く持たなかったです。
難に遭われた方のご冥福を祈り、お見舞いを申し上げるとともに、被疑者が捕まったとの報道もありますので、動機面を中心に解明されることを願っています。あともう一つ、まあカッパドキアは観光地化している印象が強かったで須賀、この事件をきっかけに「トルコやカッパドキアは怖いところだ」とか「海外は危ない」とか、そういった印象が実態以上に*1広まって、カッパドキアやトルコ、ひいては海外に出かけていく人が減ってしまうのは残念だな―と、現地でちょっと遊んできた者としては感じています。敢えてオチを付けるなら、オリンピックも結構だけど、そういう経験の方が人や社会を豊かにすると思いますよ。

*1:もちろん絶対安全なんて場所はないですよ。日本国内ですらそうですし、当たり前で須賀