「こんにちの国際情勢は朝鮮によって決定されている」/中国のインターネット・ホームページ
中国のインターネット・ホームページ「第4言論」が3月31日、「こんにちの国際情勢は朝鮮によって決定されている」と題する記事を掲載した。
記事は、朝鮮の核保有によって朝米対決構図が根本的に変わったと指摘した。
また、米国が今まで共和国を圧殺するためにあがいてきたが、恥ずべき惨敗だけを喫したことについて列挙し、次のように強調した。
今回は最初から、朝鮮から全面戦まで宣布されてもおしの夢のように目玉ばかりぱちっとさせながら、あっけにとられてジレンマに陥ったままへたばっている。
米国は「3大核打撃手段」のひとつである戦略爆撃機を朝鮮半島に送り込んだ。行ったついでに朝鮮を打撃して入ろうとしたが、とうてい勝つ見込みがないので結局、張り子の虎の境遇となって静かに帰ってしまった。
結局、米国は世界が騒がしいほど豪語したが、実際は何も得られなかったままそのままへたばっている。
これが朝米対決戦の現況である。
こんにち、国際情勢は朝鮮にかかっている。
かつて困苦欠乏に耐え、血と汗をささげてもたらしたすべてを総動員して米国と最後の決算をしようとする朝鮮人民の意志は天についている。
核大国が国際情勢を決定していた時代は過ぎ去った。
新しい本当の強大国である朝鮮が国際情勢を主導している。
すなわち、国際情勢の主導権を握っているのは、これ以上米国などの大国ではなく、まさに朝鮮である。
朝鮮は反米対決戦で米国を最後の審判場に追い込んでいる。―――
(4月10日、朝鮮中央通信)
自分たちが局面の主導権を握っている―。それが北朝鮮側の目指すところでしょうし、そもそも瀬戸際外交とはそういうものでしょう。そして、現実や北朝鮮首脳部の本音の現状認識はどうあれ、「米国は口だけで何も得られずへばっており」、「新しい本当の強大国である朝鮮が国際情勢を主導している」と言っておくことは、北朝鮮が思いっきり振り上げ続けている拳を降ろすための口実に使えなくもないのかなあという気がします。即ち「我々が局面を主導したため、それを恐れた米国は何もできなかった。よって我々の勝ち」と一方的に宣言して、緊張状態を緩和するための逃げ道をつくっているようにも見えるのです。それは恐らく、この記事だけに見られる傾向ではないでしょう。
この期に及んでミサイルを発射しないということは考えにくいで生姜、陸地に向けて撃ったら自分たちの体制が崩壊することも理解している*1でしょう。ちゃんと拳を降ろせるのか。ひとえにそこが不安です。