かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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春節シーズンにとんだ花火を…/北朝鮮が3度目の核実験

第3回地下核実験を成功裏に行う
朝鮮の国防科学部門ではチュチェ102(2013)年2月12日、北部地下核実験場で第3回地下核実験を成功裏に行った。
核実験は、わが共和国の合法的な平和的衛星打ち上げの権利を乱暴に侵害した米国の暴悪非道な敵対行為に対処して国の安全と自主権を守るための実際の対応措置の一環として行われた。
以前とは違って爆発力が大きいながらも小型化、軽量化した原子爆弾を使って高い水準で安全かつ完ぺきに行われた今回の核実験は周囲の生態環境にいかなる否定的な影響も与えなかったということが確認された。
原子爆弾の作用特性と爆発威力などすべての測定結果が設計値と完全に一致されたことにより多種化されたわが核抑止力の優れた性能が物理的に誇示された。
今回の核実験は、宇宙を征服したその精神、その気迫で強盛国家の建設にこぞって立ち上がったわが軍隊と人民のたたかいを力強く鼓舞、激励し、朝鮮半島と地域の平和と安定を保障するうえで重大な契機になるであろう。
(2月12日、朝鮮中央通信)

いつ宇宙を征服したんだよ、って話で須賀、今の時点で成功かどうかはともかく、3度目の核実験が行われたことは事実のようです。これはまさに先日の「事実上の弾道ミサイル打ち上げ」と連動して、(飛距離+弾頭小型化で)アメリカ本土を核攻撃できる/近い将来出来得ることを誇示し、アメリカを交渉の場に引っ張り出すため、それを「遺訓」とした故金正日総書記の誕生日のタイミングに合わせてやった*1、というベタな理解でいいんじゃないでしょうか。
国連決議にも明白に違反するこのような行為が容認されてはならないと思いますし、こうしたお得意の瀬戸際外交を繰り広げる北朝鮮に対して、彼らが望む報酬を与えるべきではないと思います。しかし、NPT体制の外で核実験に走った国がそれ相応の報いを受けているかというとそうは見えません*2し、そもそもを言えばNPT下の核保有国こそが、保有によって最大級のプラスの報酬を得ているわけで、そうした国々が何の努力もなしに核の放棄を迫っていくとしても、それはそれで何だかなあというのが率直なところです。
話は逸れましたが、北朝鮮が実戦で使用可能な核兵器保有国となることを望んでいる周辺国はないはずですし、北朝鮮という国が即座になくなることを望んでいる国もないでしょう。中国の動きの重要性は言うまでもありませんが、この核が直接的な脅威になりつつあるアメリカと、間もなく政権が変わる安保理議長国*3・韓国がどう対処していくか、その点に特に注目したいと思います。ってなにも言ってないに等しいなwww

*1:もちろんこれは体制固めの意味もあるでしょう

*2:むしろ、北朝鮮に「核武装せねば潰される」という教訓を与えるような事例が目立っている気がします

*3:ズバリこのタイミングで