再読の記録として／『面白いほどよくわかるイスラーム』(青柳かおる)

面白いほどよくわかるイスラーム―教義・思想から歴史まで、すべてを読み解く (学校で教えない教科書)

ちびちび読んだという記録として再掲します。もちろんいわゆる「アラブの春」まではカバーしていませんが、イスラーム圏の風景が変わりつつある今だからこそ、基礎的な部分をしっかりおさらいしておきたいものです。ただ逆に言えば、イスラームに対するステレオタイプ的な偏見を非常に意識した書き方になっているのは、こちらは現在にも通じていることとしてある種の時代性を反映しているわけで、ある言葉が発せられた時間帯の時代性から逃れることはできないということは、もちろん制約である*1と同時にある種の価値や魅力でもあるような気がします。
古い概説モノを読んでいる言い訳であることも否定できませんが、海外の旅行記のようなものを書いているとなんとなくそういうことを意識します。

*1:もちろんそこから自由にはなれないわけで須賀