かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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「ま、興味ないかwww」と「そんなことないよー」と「自重しろ」を全て使って日中首脳会談拒否について

日中首脳が懇談 「今後ゆっくり話す機会つくる」で一致
菅直人首相と中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相が30日、ハノイで開かれた東アジアサミットの会合前に、会場内にある首脳控室で約10分間、意見を交わした。福山哲郎官房副長官によると、両首脳は(1)29日に日中首脳会談が行われなかったことは残念との認識を共有(2)今後も民間交流を強化する(3)引きつづき戦略的互恵関係の推進に努力する(4)今後、ゆっくり話す機会をつくる――の4点を申し合わせた。
(10月30日、朝日新聞)

中国・胡外務次官補の説明…首脳会談拒否
中国外務省の胡正躍外務次官補が29日夜、報道陣に行った説明は次の通り。

周知の通り、中国は一貫して中日間の(日中共同声明などの)四つの政治文書の基礎に立って努力し、中日関係を守り、推進してきた。しかし、実際は東アジア首脳の一連の会議に先がけて、日本の外交当局の責任者が、他国と結託し、再び釣魚島(尖閣諸島)の問題をあおった。日本は(一連の)首脳会議の期間中もメディアを通じて絶えず、中国の主権と領土保全を侵す言論をまき散らしてきた。
楊潔チ(ようけつち)外相は中日外相会談中、中国の釣魚島問題における原則的立場を述べ、釣魚島とその付近の島々は古来、中国固有の領土と強調した。その後、日本が再び外相会談の内容について真実と異なる言葉をまき散らし、両国の東シナ海問題の原則的な共通認識の履行における中国の立場について歪曲(わいきょく)した。日本の行為は誰が見ても明らかで、両国の指導者がハノイで会談を行うのに必要な雰囲気を壊した。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)
これにより生じる結果は日本が責任を負わなければならない。
(2010年10月29日、読売新聞)

日本が雰囲気を壊した!というのは中国政府側の少なからずの本音のように思います。今日の報道特集*1でもやってましたが、国内の抗議運動が「反日デモ」なのか「民主化デモ」なのか分からなくなってきた現状で、また尖閣の問題やらを蒸し返してこっちの世論まで煽られてはたまらない。そんな状況下でにっこり握手なんてしようものなら、こっちがますます「弱腰外交*2」と批判の矢面に立たねばならんではないか。特に前原自重しろ。
…てな感じの焦燥感があっての会談拒否だったのではないでしょうか。もちろん直前に行われた日米外相会談のインパクトもあるでしょうし、そもそも首脳会談を一方的に拒否するということが好ましいわけがないんですけどね。
もちろん中国政府も、このような外交姿勢が自国のソフトパワーを損ねているということは自覚しているでしょう。そのことと天秤にかけて余りあるだけの危機感があると言えるのではないでしょうか。
あ、あとソフトパワーつながりでこんなもの見つけましたwww
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サイトの注に「「日本鬼子」および本wikiは反中・日中友好の達成などを 目的とするためものではなく、また、それを推奨するものでもありません」ってあるんですけど、こういう一歩引いたスタンスが笑えますし、現実にこのキャラクターのおかげで日中関係がどうこうということではなく、こういう対立する両者をある種相対化する視線が、弁証法ではないけれど新たな地平を生み出すことにもなるんじゃないかと何となく感じています。探すのをやめたとき 見つかることもよくある話で 踊りましょう♪

*1:ま、興味ないかwww

*2:そんなことないよー柳腰だよー