【目次】
ショッピングと最後の晩餐
この日について細かく書くことに、どのくらいの意味があるのかは正直よく分かりませんが、空けておくのもなんなので。
この日は予備日でした。一応10日間というそれなりの旅程で、帰国日を延ばすというのも現実的ではありません*1から、一応余裕を持たせておこうというのと、まぁ午前中はどうせ二日酔いだろうから、午後から買い物をするくらいでちょうどいいだろうといったところです。
両替は明洞、買い物は東大門
始動したのは朝の9時半ごろ。大方の予想に反し気持ちの良い朝を迎え、10時過ぎに発。明洞に向かいます。韓国に来て初めての雨にしとしと降られながら両替所を探し、1万円を13万ウォンに換金。仁川空港より1円あたり0.5ウォンほどレートがよかったです。
しかしその有利なレート台無しの物価も、明洞ならでは。もともと有名ブランドを身につける趣味はないので、場所を東大門に変えることにしました。
災いの人のようには値切れず…
お昼にそれは辛いフェネンミョン(刺身冷麺)を食べてから、買い物スタート。別に晒したいとは思わないので須賀、少しでもショッピングの参考になれば*2ということで…
矢印は値切ったものです。前回行った時の災いを呼ぶ彼のようにはいきません。
午後2時に荷物を置きに宿へ。というよりは、海外旅行先で贅沢にもお昼寝タイムです。多少お金をばらまくよりも、時間を浪費できる幸せの方がよっぽど贅沢だと思います*4。
センチメンタルな「最後の晩餐」
最後の晩餐を食べようと、再び宿を出たのは7時半。一度くらいはとガイドブックに載っている仁寺洞のビビンバ屋を目指したので須賀、お店が変わっていたので結局宿の目の前の食堂へ。どうも日本語が掲げられている店に入るのには抵抗がありますw
この店でビビンバを食べ、無事思いを遂げることができました。
しかしなぜ、「この人とはもう二度と会えないかもしれない」と思うのでしょうか。多分二度とここのおばさんに会えないかもしれないというのはあながちでたらめでもなくて、もちろんおいしくいただいたので須賀、じゃあ敢えてこの入り組んだ路地にあるモーテルの近くにある食堂を探し当ててみようとは思わないでしょう。逆に言えば、やろうと思えば出来なくはないかもしれません。日本に住む人間にとって、私にとって、ソウルはそう遠いところではありません。
翻って思うに、例えば私が国内でちょっと出かけた先で食事を摂ったとして、「この人とはもう二度と会えないかもしれない」と思うでしょうか?思わないでしょうね。そして、日本国内で私がかつて出会った中で、「この人とはもう二度と会えないかもしれない」と思わないまま二度と会うことのない人が、どのくらいいるでしょうか?
それを言えば詮無いことではあるので須賀、10日間にわたる旅の終わりの、一種のセンチメンタリズムのなせる業だったのでしょう。「海外」が好きで旅行をしている人間にとって、越えられない一つの認識の壁のようなものなのかもしれません。
そうして感傷にふけりながら店を出た1分後、置き忘れた傘を取るために再び、この店の門をくぐることになったのでした。
コンビニに寄って9時ごろ就寝。店員の若い男の人に、日本語で「ありがとうございました」と声をかけられたのが印象的でした。