【目次】
仏国寺と石窟庵
写真で見る(笑)仏国寺
この日の起床は7時。慶州の誇る世界遺産*1・仏国寺と石窟庵を見て、ソウルに戻ってくるのが目標です。1時間ほどで身支度と荷造りを終え、大きいほうのカバンをフロントに預けて*2出発。8時40分の市内バスで出発。観光ホテルなどが立ち並ぶ普門観光団地を経由して、40分弱で仏国寺につきました。
一通り中を回って、仏国への階段や、
世界最古の印刷経が見つかったという釈迦塔や、
こんな子などを見て回ったので須賀、
基本的に信心のない私はどうもお寺が苦手のようで、
世界遺産トイレの荘厳さ(笑)や、
池に映える青空なんてものの方が、
心に残りましたね。
ちょうど1時間くらいで見学を終え、再び入口に。
慶州名物「慶州パソ」
こんな看板*3を横目に、
山菜ビビンバを観光客価格の6000ウォンで食べ、今度は石窟庵行きのシャトルバスへ。日本人だらけのバスはくねくねと坂道を上り、11時ごろに石窟庵に着きます。
社会による「忘却」を考える
ここは結構歩かせてくれまして(笑)、リスやキツツキの遊ぶ山道を15分ほど行ったところに、石窟庵はありました。
残念ながら中は撮影できなかったので須賀、中には仏像がありました。
ということで、書きっぷりでお分かりの通り、正直「ま、興味ないかwww」の範疇だったので須賀、一つだけ興味をそそることがありました。
それは、8世紀に建てられたこの石窟庵が、20世紀に至るまで、その存在を忘れられていたということです。こんな立派なものが、的な物言いではないので須賀、「人々」がこの場所を忘れていくその経過について、少し考えてみることにしました。
ざっくり言うと、多分3つの流れがあるんだと思います。まず一つ目は、「誰も行かなくなる」。この段階では、恐らく時間の経過とともに、直接ここに行くという行為が見られなくなります。ただ、過去にそこに行ったことがある人というのは存在していて、「○○おじいちゃんが言ってたけど、あそこには石窟庵ってのがあるらしい。」と、ソース付きで話されてはいます。
二つ目は、「存在が昔話になる」。より具体的に言えば、誰が石窟庵に行ったことがあるのか、石窟庵について話したのが誰なのかが分からなくなってしまい「なんでもあそこに石窟庵があるらしい」という言い方になってきます。そしてこうなると、言い伝えられている内容も不正確になるでしょうし、その昔話に、「石窟庵には化け物が住んでいる」なんて話がくっついてしまえば、その風化はかなり決定的になるでしょう。
そしてその言い伝え自体が消えてしまえば、石窟庵は人々から忘れられた存在になってしまいます。私という人間がど忘れをするとかではなく、人間の集団が如何にして忘却を行うのか。そんな興味にそそられてバス停近くのベンチでそんな妄想をしていたら、近くに座った中高年ツアー客の一団が、日本人はどうだ韓国人はこうだと、私の方に聞こえよがしに大声でのたまいながら笑っているのに出くわしました。こっちは考え事をしているんだから邪魔しないでくれ。
慶州博物館
12時発のバスに乗り、仏国寺を経由して市街地へ。帰りに1時間ほど博物館を見学して帰ってきました。朝鮮半島内でこれまでほとんど木簡が出ていなかった、というのには驚いた記憶があります。
宿に戻ってきたのは午後2時半。ここで荷物を受け取って、バスターミナルへと向かいます。途中のコンビニで買ったリップクリーム(3700ウォン)は、調子に乗ってイチゴ味にしたせいでなんだか甘い感じがします。そして唇が赤く塗られているようです。
再びソウルへ
3時20分のソウル行きのバス(27600ウォン)で慶州ともお別れです。奈良市と姉妹都市であるこの慶州市で須賀、雰囲気的には明日香村に近い印象でした。そして残念かつおもしろかったのは、特に市内の遺跡は、お金を払って入場しなくても大体見られてしまう、ということですww
土曜日の夕方とあって、6時を過ぎると高速道路も混雑し始めます。しかし、韓国の高速道路は、中央寄りが高速バスの優先車線となっているようで、渋滞の影響なくソウルへと向かうことができました。7時半にバスターミナルで夕食。
噂の(?)「トンカス」です。トンカツではありません。現地の人に聞くに、韓国のトンカスには日本のトンカツ由来のものと、もともと韓国に存在するものがあるそうで、「日本由来のものの影響で、両方一緒にトンカスと呼ばれるようになったのでは」。まぁどうなのか分かりませんが、そういう話を聞きました。
夕食後地下鉄に乗って、鍾路周辺へ。最後の宿さがしに取り掛かったので須賀、ソウルは結構高いですねorz 結局安国駅のあたりまで歩いて、3泊84000ウォンの「チョンノウォン」というモーテルにチェックインしました。そこの別館だったので須賀、場所がコペルニクス並みに分かりにくかったです。
これまた最後の洗濯をして、11時過ぎに就寝。喜ぶべきは、宿にネット環境があったため、大好きなネットカフェに行かなくてよかったことで、悲しむべきは、明らかに動いていない宿のウォーターサーバーの水を飲んだせいで、早くも就寝前にお腹がごろごろと鳴り始めたことです。
え、巻きすぎ?そんなことないよー