第一回「薩摩のやっせんぼ」|NHK大河ドラマ『西郷どん』
録画で須賀、先ほど見てみました。多分録画が多くなるんだろうな…。男女*1や身分での差別*2の描き方、そして既に大久保正助(大久保利通)が慎重な性格を存分に発揮している(笑)ことなど、滑り出しから結構ベタな感じでしたね。
それを差し引いても、島津斉彬役の渡辺謙は圧巻でした。西郷小吉(西郷隆盛)を諭す時の「殿様」*3としての風格と、父・斉興に磯庭園で接するときの、微妙な親子関係を踏まえたなんとなく下手に出る感じとのスイッチが見事で、目が覚めるようでした。
幕末では高杉晋作好きの私がこれを言う資格があるかどうかは甚だ怪しいので須賀、西郷隆盛という人物は、少なからずの鹿児島の人たちにとって「観光振興のための客寄せパンダ」や「高視聴率のネタ」、はたまた「明治維新150年に合わせての国威発揚の小道具」といったものではない、人によってはアイデンティティに関わる存在でもあるようなので、そういう気持ちも大事に描いていってほしいなあと思います。